EMC試験にはEMI試験とEMS試験がある

電化製品を販売するためには、EMC試験に合格し、VCCIマークやFCCマークを付ける必要があります。EMC試験とひと口でいっても、正確にはEMI試験とEMS試験の二種類に合格する必要があります。EMI試験とは開発した装置から不要輻射と呼ばれる余計な電磁波が出ていないかどうかをチェックする試験です。EMS試験は、装置に対して妨害電波をぶつけた時に誤動作しないかどうかをチェックする試験です。どちらの試験を行うにしても余計な電波を拾わない電波暗室とよばれる専用の部屋で行う必要があります。

EMI対策の基本的な方法

電化製品は多かれ少なかれ、不要輻射と呼ばれる余計な電磁波を放射しています。EMI試験に合格するためには、あらかじめ決められたレベル以下に電磁波を抑える必要があります。この対策方法としては、電磁波がどこから出ているかを調査することから始まります。多くの場合は、電化製品の中で使用されているケーブルからの輻射やプリント基板の配線から輻射されています。対策方法としては、ケーブルをグランドにてシールドしたり、ケーブル町を短くするなどの方法が採られます。プリント基板からの輻射の場合は基板上の配線を極力短くしたり、信号の電力を下げるために抵抗を挿入したりします。

EMI対策を行えば、EMS対策も行えている!

EMS試験は妨害電波を装置に与えた時に、装置が誤動作しないかどうかを試験するものです。実は、EMI対策をしっかりと行えば、EMS対策も行えていることになります。EMIのような不要輻射電波が出てしまうのは、原因となる信号源がケーブルやプリント基板上の配線がアンテナとなって輻射してしまうためです。装置の中にこのようなアンテナが存在してしまっていると、逆にそのアンテナが外部からの妨害電波を拾ってしまい装置を誤動作させてしまうのです。そのため、EMI対策をしっかりと行えば、同時にEMS対策も行えているといえるのです。

EMC試験とは、妨害電磁波によって電気機器などの機能が阻害されないかどうかを測定する試験のことです。